新人看護師は怒られて当然と思って我慢した私の末路

実は私、看護学生の頃は、精神科に興味がありました。
でも当時の先生から「精神科は看護が学べない」「将来、転職に不利」「職場が限られる」と言われ断念。

スキルを学べる急性期病棟に就職したのですが…。

毎日怒られる

入職してからは毎日のように怒られました。

焦ってミスをして怒られ。
計画通りにできず怒られ。
物忘れがあって怒られ。
技術が未熟で怒られ。
遅くて怒られ。

「この間も言ったけど!」「何でこんなこともできないの!」「やる気あるの!?」「邪魔だから!」

とにかくやることが沢山あり時間との勝負で、頭は常にパンク状態。
そこに追い打ちをかけるように怒られ、パニック状態です。

朝は7時出勤(本当は8:45~)して事前準備です。
遅刻して8時に出勤してしまった日は、お昼ご飯の休憩を取ろうとした時「あなた本当に反省してるの!?」「遅刻したら普通はご飯に行くの控えるよ!?」と先輩から怒られました。
この時は本当に情けなくて泣いてしまいました。

また夕方の申し送りは、みんなの前で罵倒されるため、毎日誰かが泣かされました。
私は申し送りが苦手で全部の情報が大事に思え、簡潔に申し送りができず、毎日のように師長と主任に怒鳴られました。

この時期のことは、今でも思い出すのが辛いです。
(いまだに夢に出てきます…)

怒られないための努力?

朝から晩まで働き、家に帰っても夜遅くまで勉強の日々でした。
看護研究、看護観の作成、キャリアアップのラダー。
休日は講習会、勉強会、学会への強制参加もありました。

何か1つでも出来ていないとまた怒られるため、それが怖くて無理やり体を動かしていました。

自分のプライベートはほぼありません。
仕事漬けの毎日です。
夜勤が始まってからは生活のリズムまで乱れ、不眠症にも苦しみ、看護師を辞めたいと毎日のように思っていました。

優しい先輩も?

きつい先輩が多い職場でした。
話のも怖くて、問題が起きた時でも「ちょっといいですか」と声をかけるのが嫌になっていました。
なるべく自分だけで解決しようとするクセが付き、ちょっとしたトラブルは隠すようにもなっていました。

しかしそんな中でも優しい先輩がいて、同じシフトの時は少し気分が楽でした。
一緒に昼ご飯を食べてくれたり、休日にスノーボードへ連れて行ってくれたりもしました。

ただその先輩は半年ほどで退職してしまいます。

「浅田(私)も次考えた方がいいよ?」
「何かあったら連絡してきなよ?」

先輩は最後まで心配してくれていました。

怒られる代償?後遺症?

新人看護師は怒られるのが当たり前。
私はそう思っていました。

だから「怒られるから辞める」というのに抵抗がありました。
そんなことで辞めるのはカッコ悪いし、みっともない。
次の職場でもまた怒られるし、逃げ癖がつく。

そんな思考を信じていました。

だから私は次第になるべく決められたことだけをして、無駄な動きをせず、首を突っ込まず、発言もしない看護師になっていました。
人と関わるのも億劫になっており、業務以外で話すことも減っていました。

とにかく目立たないようにしていたと思います。
そうすることで怒られることも減り、自分の身を守っていたのだと思います。

2年目、3年目になり新卒の子が入っても、なるべく関わらないようにしていました。
質問をされてもはぐらかしたり(私の責任になるため)、面倒な時は「ちっ」と舌打ちをしたり、とても嫌な先輩だったと思います。

末路

看護師になって6年目。
私は循環器科へ異動になりました。

そこではまた怒られる日々が始まりました。

怒られるのには慣れているつもりでしたが、年下の子達からも怒られるは辛かったです。
「このくらい何でできないんですか!?」「もういいです」「できることだけやてください」と言われて、死にたいと思いました。

「人は怒られて成長する」と一般的には言われています。

でもそれは怒る側に「教育のため」という意識がある時だけだと思います。
イラ立ちによる怒りは、相手を傷つけるのが目的であり、そこに成長などありません。

この頃の私は夜勤が好きでした。
一人の時間が多いからです。

でも異動から3か月目のシフト発表で「なんで私が浅田さんとばっかりペアなんですか!?」と言い争いがあり、ますます居場所がなくなりました。

結局、異動から半年持たずに退職…。

それから何度か転職し、色んな辛い経験をしました。

そのほとんどは、期待に応えられなかったからです。
私の看護スキルは、経験年数に見合わないくらい劣っていました。
怒られるのに怯え、自分を成長させる機会を逃していたからです。

転機

今は穏やかに働けています。

私は運よくいい病院に入職できました。
ここでは、30歳を超えた無能な私に対しても、優しく接してくれます。

もちろん叱られることはあります。

しかし怒られるでのはありません。
ちゃんと「叱って」くれます。

どの行動が、どういった理由でダメで、どうしたら最善だったのか。
時間をかけて、冷静に、時には笑顔の中で教えてくれます。

自分の無力さは感じます。
それは以前の職場と同じです。

でも「孤独」を感じない点においては、決定的に違います。
今の職場は、叱られた直後でも、誰もがいつも通りに接してくれます。

叱られるのは一瞬。
そこに「怒り」はありません。
みじめさも感じないし、怖さも感じません。

むしろ「もっと頑張りたい」という心地の良い感情が強くなります。

この病院は、若い子達がすごく優秀です。
皆、素直だし、やる気があるし、教え方が上手だし、看護師としての能力も高いのです。

看護師として尊敬できる人もいます。
人として憧れるような人もいます。

この病院は「優秀な子しか採用してない」と思っていました。
けどそれは間違いで、入ってくる子はどこにでもいる「何も知らない、オドオドした新人看護師」ばかりです。

でも1年後には、素直でやる気があり、行動力もある、明るくて教え上手な看護師に育っています。
2年目でプリセプターを経験し、4,5年目でリーダー、7,8年目で主任になっていきます。

だからこの病院は教え上手が上から下までそろっています。
優秀な看護師ばかりなのです。

「怒りを出すのは弱さであり、恥でもある」

そうした雰囲気のある職場です。
その空気が、優秀な看護師を作り出す循環のベースになっていると感じています。

いい職場には怒る人はいない?

この病院は、看護師不足と無縁です。

毎年多くの志願があり、多くの新人が入ってきます。
私のように中途採用者も多くいます。

そのほとんどは「実習で来たときからココで働きたいと決めていました」「病院見学ですごく良く見えて」「友達が働いて噂は聞いていました」「転職アドバイザーが良い病院と言っていて」と、この病院の評判を聞き、入ってくるそうです。

たぶん彼女たちは正しい道を進んでいます。

理不尽に怒られるリスク

「新人だから毎日怒られる」
「看護師は怒られるのが当たり前」
「耐えるのが当然」

これは間違いです。
私のような他では使いものにならない無能な看護師になる。

もちろん全ての人がそうじゃないと思います。
怒られる環境でも優秀な看護師はいます。
知識も経験も豊富で、精神的に強くて頼れる人もいます。

でも正しく叱ってくれる環境」だったなら、もっと優秀な看護師になっていたでしょう。

怒られる職場で育てば、少なからず「感情で怒る看護師」になります。
子供は育ての親に似るとは言いますが、社会人に出たばかりの20代の頃は、職場から受ける影響が大きく、その後の人生に最も影響すると言われています。
怒りは人を傷つけるだけではなく、同じようなクローンを作り、負の連鎖を生み出します(毒親が、子どもを毒親にするように)

少なくても私が経験した怒りの職場では、お世辞でも優秀な人は少なかったと思います。
誰もが影響を受けてしまい、自分だけではなく他人までも殺していました。

そうした環境に長くいるのはリスクでしかありません。

だからこそ「看護師は怒られるのが当たり前」は、間違いだと思うのです。

自分らしく働ける職場とは?

自分らしく働くには「恐怖」があってはいけません。

恐怖は、人を萎縮させ、行動を鈍らせます。
人間は、どんなに強がっても無意識のうちに影響を受けてしまいます。

職場選びではしっかりと情報を集め、「恐怖」の無い職場を探すべきです。
正しく叱ってくれ、焦らずに教えてくれ、看護師が遭遇する様々な問題から守ってくれるような師長や主任がいる職場です。

そうした職場は、恐怖をあまり感じません。
それを見た下の看護師が同じように行動するため、職場レベルで雰囲気が良くなっているからです。

だからこそ新卒の子でも伸び伸びと働け、その結果として急成長しているのです。

人生は変えられる?

私は今年32歳になりますが、生活は充実しています。

休日に旅行へ行ったり、映画を見に行ったり、ランチに行ったり、同僚達(年下の子ばかりだけど)と遊びに行ったり。

前の職場では考えられなかった「普通の生活」ができています。
あのままあの職場で働いていたら…。

もっと暗い人生だったと思います。

看護師としても、怒られて萎縮してダメになっていたでしょう。
働く先々で邪魔者扱いされる看護師になっていたと思います。

もしあなたが…

もしあなたが、私と同じような境遇にいるのであれば、まずは行動してほしいのです。
色んな人に話を聞き、自分に合いそうな職場がないか探してみてください。

看護師仲間、同僚、看護学校の先生、転職アドバイザー。
誰にでもいいので相談してみてください。

私は転職サイトのアドバイザーの方にお世話になりました。
病院の雰囲気、師長、配属予定先、任されるであろう仕事内容など教えもらい、今の病院を選ぶことができました。

働く人たちの感想もオフレコで聞いてくれるため、とても参考になります。
(以前サポートした看護師に話を聞いてくれるようです)

ただし転職サイトには良いサイトと、悪いサイトがあります。
私は運よく良いサイトに巡り合えましたが、悪いサイトも無数にあると聞きます(同僚も騙されたそうです)

その辺りの詳しい事情は、下記の記事に書かれていました。
 ↓
看護師向け 転職サイトの正しい選び方

あなたに合う場所はどこかにきっとある!
大丈夫だよ!
ヽ(^o^)丿

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